シクロクロスバイクを買って走って思った事
えー…
2015年にフォーカス マレスAXを購入し5年ほど乗ったので、その間に思った事を
この5年間で、この界隈は様変わりして、シクロクロスバイクのシェアの一部はグラベルロードにとって変わられた
僕がマレスを購入した頃は北米系マイナーメーカーしかやっていなかったジャンルだ
しかし今ではシクロクロスの製造(輸入)を止めてそちらに振ったメーカー(代理店)もある
本来、その用途も設計も別物になる筈なのだが…
シクロクロス=ダートでの周回レース目的、ハンドリングはクイック
グラベルロード=未舗装路を延々走り抜ける旅目的、安定性重視
で、そのグラベルロードなんですけどね
謳い文句に異議ありってとこで
『未舗装路もロードバイクと変わらず軽快に走れます』
『舗装路でもロードバイクと速度域が変わりません』
『太いタイヤで安定感抜群』
『丈夫なフレームとホイールで積載量が増えても安心』
『のんびりツーリングに最適』
などの耳障りの良いフレーズが雑誌のインプレレビューに並び
そして、現実に巷では今、ロードバイクよりグラベルロードが売れている
らしい
らしい と、いうのは実際あまり目にする機会がないからですね
コロナで外出自粛だから余計に
で、いつも思うんだけど
確かに書いてある事は事実だ
でも物事には表裏がある
ロードバイクと同じような速度域→どう頑張っても舗装路では遅い
軽快に→重いから軽快とは言い難い
太いタイヤで安定感抜群→安定感はタイヤだけの要素ではなく路面状況で変わります
丈夫なフレーム→余程軽量に振っていなければロードバイクも丈夫ですよ?
積載量が→日本の現状を省みればそもそも積む必要ある?
ツーリングに最適→2日程度のツーリングならロードバイクが最適
のんびり→人里離れた山中でのんびりするのは危険と隣り合わせ。山の夜は怖い
グラベルロードが活きるのは、林道や荒地など道と呼べるものはあるが、ほぼほぼダート走行を強いられる区域で、それがある程度の距離続く道を走破する場合
なんだけど、海外の動画に出てくるみたいな、そんなシチュエーションって身近にある?
余程の田舎に行かないと、未舗装路自体もないでしょ?
そしてそこで一週間単位でテン泊します?
ガチな山奥で遊ぶなら、それはMTBの領域でしょう?
舗装路で対ロード、未舗装路で対MTBと同じ事をやろうとすればより疲れるのは当たり前、それは紛れもない事実
…
売れているという割には検索して雑誌やショップレビューを除いた個人のレビューは少ない
そりゃそうだろうね
そんなに走る場所ないし、一般社会人が長期休暇とって日本一周とかトライするのはまだまだ社会的に容認されそうもないし、フィットネス使いでも、僕の感想だとグラベルで走ってみたい距離はせいぜい50キロ程度
それ以上なら迷わずロードバイクにする
10キロ程度ならクロスバイクの良いやつを買う
本来非常にニッチな存在を『これさえあればなんでも出来ます』なんて誘導するよう宣伝するのはちょっとね
自転車に限らず複数の用途を想定した物は概ね中途半端で、専用品には敵わないのよ
…
じゃあ、お前はシクロクロスレースにも出ないのに何故それを買ったのか?と
購入時、公共交通機関の最寄駅から遠いところに職場があり、雨だろうが雪だろうが辿り着かねばならなかったからだよ
(その為だけにスパイクタイヤも買った。使ったのは僅か4回)
そう、ただ通勤と輪行ありの小旅行の為だけに買ったのである
天候に左右されず短距離をそこそこのスピードで走って目的地に着く
そう割り切って買うなら別にいいんじゃない?
ってとこ
そんな使用するシチュエーションを省みればディスクブレーキさえ付いていれば何でも良かったと今になって改めて思う
あの頃、今のようなラインアップがあれば、フラットバーにディスクブレーキの組み合わせのクロスバイク車を選んでいたであろう事は間違いないね( ゚д゚)…
雑誌のインプレは半分提灯だと思って読んでおけばいいよ
ってお話しでした